バンパーやドアリングなどの大型ワークに対して、3次元かつ高速・高精度でレーザ切断を行う切断システムをご紹介させていただきます。
技術情報
レーザマシナリ
LaserNextによる大型ワークの切断
ハイテン材に対してのレーザ切断のメリット
車体の軽量化のために、必要な強度を薄い板厚で実現できるハイテン材の採用が進んでいます。これまでは、プレス切断によるパーツ製造を行っていましたが、ハイテン材は従来の材質よりも固いため、金型の損傷などが問題となっていました。
そこで、非接触で切断を行うことが出来るレーザ切断に注目が集まっており、特に大型ワークを高速・高品質に切断できるレーザシステムのニーズが高まっています。
3次元高速レーザ切断システム
LaserNext シリーズ
自動車プレス・フォーミング部品の3次元切断の為に開発されたPrimaPower社のハイエンド3次元レーザ切断システムです。
高速であらゆる形状の部品のレーザ切断・穴明けが可能です。
長期的な運用の為に、住友重機械工業による国内のアフターサポートを行っております。
世界最速の合成軸速度208m/min
3次元レーザ切断システムとして、世界最速の208m/minの合成軸速度を誇ります。
高速加工を活かすために、搭載可能なレーザ発振器の出力を3kW/4kWで選択が出来ます。
リニア駆動&DDモータによる速度と精度の両立
他社製品と異なり、LaserNextでは、応答性能・速度安定性・位置決め精度など機械性能の優れたDD(ダイレクトドライブ)モータとリニア駆動を採用しております。
これらの採用により、高速の加工速度と高精度な切断を両立します。
省フットプリント&広い加工領域
LaserNextでは発振器・チラー・集塵システムなど必要設備のすべてが搭載されており、他社製品と比較し、20%のフットプリントの実現と約1.5倍の加工エリアを達成しています。
限られた空間の中でも、効率的な設備運用が可能となっています。
接触故障を防ぐ2か所のクラッシュプロテクション
ヘッド部分に衝撃が加わった場合に、接続部分が外れることで、故障を防ぐ機構を2か所搭載しております。
特殊な工具や技術は必要なく、復帰が可能です。
また、ヘッド内にはDDモータを採用しており、負荷がかかった際にギアに負荷がかからないため、駆動部の故障を回避することが出来ます。